米作り日誌/2013年5月18日
ドタバタと
我が家では3回田植えをしますが、一昨日、2回目の田植えが終了しました。
今回植えたヒノヒカリ、気温もよく、苗もまずまず、
その結果、割と早く活着しそうな気配です。
活着とは、植えてから新しい根が出てきて生長を始めること。
田植え直後で大事なことは、いかに早く活着させるか。
そのポイントは大きく分けて三つ。
まずはよい苗を作ること。
その苗を田植えに適した状態の時に植えること。
地温が活着に適した温度であること。
この三つの条件がそろえば活着は早まるし、そろわなければ活着は遅れてしまうことに。
ということでまず大事なのはよい苗を作ること。
苗にもいくつか種類がありますが、我が家で作っている苗は稚苗(ちびょう)と呼ばれるもの。
稚苗は、葉が2枚出て3枚目が出始めたものがよいとされています。
(学術的には不完全葉と呼ばれる、「これって葉っぱなの?!」と思ってしまうものを1枚目と数えるため、正確に言うと、4枚目が出始めたものが稚苗。
と言うわけで、一般的には不完全葉は1枚と数えませんが、専門書など学術的に書かれているものでは1枚と数えてます。ヤヤコシイ!)
なぜ3枚目が出始めた苗を植えるのか?
その理由はとても合理的。
田植え機を使う田植えでは、それまでに伸びていた根は機械で切られるなどして、かなりのダメージを受けます。
そのため、それ以降に出てきた根が活着する上で大事な役目を果たすことに。
3枚目の葉が出るタイミングで、新しい根が出始めることから、そのタイミングで苗を植えることで、スムーズに根が伸び始めます。
さらに、この時期は種籾の中にわずかに養分が残ってます。
新しい根が出始めるまで、種籾に残ったわずかな養分を利用することができるってわけです。
まとめると、
機械で田植え→根がダメージ→イネ弱る→新しい根出てくる→自分で水分・養分吸収できるように→イネ元気
こんな感じです。
ただ実際は、その他の原因でも活着が遅れたりします。
水が深く3枚目の葉が水没してしまったり、微生物の働きで発生するガスで根が弱ってしまったり、浮き草や藻などにより苗の生長が邪魔されたり…、なかなかうまくいきません。
そんなこんなで話が長くなってしまいましたが、イネが活着するまでは、気を揉む毎日でが続きます。