米作り日誌/2011年10月4日
稲刈り
先週からヒノヒカリの刈り取りをしています。
今年は去年のような異常気象もなく、いい具合で実ってくれています。
米作りはイネを刈り取ってしまえば一安心というイメージが強いかもしれませんが、刈り取り後の籾(もみ)の乾燥工程がとても重要です。どのような方法で乾燥させるか、水分を何%にもっていくか、など乾燥工程が品質に影響を及ぼします。
一般的には機械による乾燥が行われていますが、一部では昔ながらの「はぜ干し」が行われています。はぜ干しをした米がおいしいと言われる所以は、ゆっくりと乾燥させるところにあります。急激な温度変化や急激な水分の放出(吸収)は、胴割と呼ばれる割れた米を増やしてしまいます。米の旨味や香りが逃げると言う人もいます。
はぜ干しにもデメリットがありますが、機械で高温短時間で乾燥した場合と比べると、やはり、はぜ干しの方が品質がよいと思います。
我が家では、はぜ干しは行っていませんが、ある程度通風乾燥させてから温風乾燥させることで、急激な温度変化や水分変化が起きないように気をつけています。とは言え、はぜ干しには到底及びません。
一部の農家では、はぜ干しと同じような状況を再現し、機械乾燥をしているところもあります。
これについては作業的な課題がありますが、とても理にかなった方法なので、今後は我が家でも検討していかなければいけないなぁと思っています。
この話はまた別の機会で詳しくお話したいと思います。
だらだらと話が長くなりましたが、あと数日で新米ヒノヒカリの販売開始です。ぜひ、ご期待下さい。