米作り日誌/2015年8月24日
ナス
台風15号。
連日台風ニュースにかじりついてます。
コシヒカリは刈り取り間近。 ヒノヒカリは出穂真っ只中。 雄町は出穂前。
特に出穂中のヒノヒカリが心配です。
ナスデス。
ナス農家の人が見るとなんじゃこりゃと思うかもしれません。
黒マルチ張ってますが草が畝の端から中へグングン生えるため、マルチ…見えません。
これは草刈機で草を刈った後ですが、しばらくするときっとボーボーに。
さらに肝心の枝の整枝もなかなか追いつきません。
ナスは放っておくと、枝や葉が増え過ぎて栄養が分散したり光を遮ってしまうので、整枝と言って枝や葉を切る作業をします。
主枝を3~4本決めて、あとはそれから分かれて出る側枝と言う脇芽を伸ばしてやります。
側枝にナスの花が咲くとその先の枝をチョキ。
そのナスが大きくなると収穫時にその手前の枝をチョキ。
あとは伸ばす必要のない脇芽をチョキ。
この整枝がナス栽培のキモ。
まだ素人感が漂うナス栽培ですが、イネと両立させながら頑張りナス。
もみ殻を燻炭(くんたん)にしてます。
去年のモミが大量に余っていたため、急いでこんな作業してます。
これまではトマト農家の人にあげてましたが、今年は少ししか必要なかったようで、大量に余ってしまいました。
モミの処分に困る農家は多いと聞きます。
昔はくん炭にしていた農家が多かったとのことですが、作る手間や煙のにおいなどの問題で作らなくなったところが多いとか。
においと労力の問題がクリア出来れば、もみ殻燻炭は実に素晴らしい代物
効果その1 土の透水性向上
効果その2 微生物の分解を受けにくく、微生物の住処に
効果その3 酸性土壌のPH矯正(もみ殻燻炭と言うよりは灰の効果?)
効果その4 ケイ酸の供給
今、米作りで特に力を入れようとしているのが、土の透水性向上と微生物の有効利用。
そう、どちらともに効果アリ!
でも、もみ殻をそのままじゃダメなのか?
ダメ…じゃないですが、燻炭にすることでより効果アップ。
モミのままだと非常にゆっくりと微生物に分解されていきます。
その過程でたくさんの窒素を土壌からとってしまうため、イネの窒素利用と競合してしまうことも。
昔の人はそれを「田が冷える」と表現していたと聞いたことがあります。
気温が低い時のように育ちが悪いという意味なのでしょうか。
さらに炭にすることで空隙が増えて微生物の付着や増殖を促します。
あとは加熱することでモミについていた有害微生物の殺菌というのも利点かもしれません。
もみ殻燻炭をまいてすぐにハッキリとした効果が出るとは思いませんが、毎年続けることで少しずつ効果が出てくれればなぁと思っています。
米づくりは土づくり。
その重要性に改めて気づかされた今日この頃です。