米作り日誌/2015年9月6日
新米コシヒカリ出来ました
雨や曇りがちなここ最近。
そんな中、昨日まで数日の晴れ間。
そのつかの間の晴れを利用してコシヒカリの刈取りをしました。
刈取り日数、3日間。
田んぼには水が溜まっており、ベストな条件ではありませんでしたが、今しかない!
ってことで、いんぐりもんぐりしながら、どうにか刈り終えました。
あとは玄米にする籾摺り作業がもう少し残ってます。
穂揃い期の雄町。
穂揃い期というのは全体の9割前後が出穂した時期のこと。
穂の出た割合で、出穂始め(10~20%)、出穂期(40~50%)、穂揃い期(80~90%)と言い分けています。
ちなみに、穂が出る約6日前で茎がふくらみ始めた時期を穂ばらみ期と言います。
今年は去年よりも数日遅めの出穂。
出穂中に雨の日が続くと開花のリズムが崩れたり、低温で開花に影響したり、内穎褐変病などの細菌による籾汚染が発生したりとあまりよくないので、ここ最近は晴れてくれと心の中でつぶやく毎日。
その願いが通じたのか、数日晴れてくれました。
毎年のことですが、出穂した雄町の立ち姿には見とれてしまいます。
雄町の穂はとにかく長い。
今植えられている米の品種の多くは、穂数型と言って、一つの穂につく籾数は少なくて、穂数をたくさん確保して収量を得るというタイプ。
雄町など昔の品種の多くは、穂重型と言って、穂数が少ない代わりに一つの穂につける籾が大きいタイプ。
お米の粒の重さを表すものとして「千粒重」と言うものがあります。
その名の通り、1000粒の玄米の重さを表してます。
一概には言えませんが、コシヒカリで22~23gくらい。
雄町は、27~28g。
ザ・大粒米。
穂数型、穂重型どちらを目指すか、栽培管理でいくらかはコントロール出来るということですが、やはり生まれ持った特性と言うのは色濃く現れます。
雄町は背丈が高く、少ない穂に重たい籾がたくさんつくため、倒伏は起こるべくして起こってしまいます。
そんなこんなで、充実した大粒米を育てつつどうやったら倒伏を避けられるか、この難解な問いに試行錯誤しながら取り組んでいます。