2015年09月13日 of nou style

米作り日誌/2015年9月13日

もみ殻燻炭



東日本豪雨。

あまりの惨状に言葉になりません。

私は農家なので、刈取り間近の田が泥に埋もれたり、冠水したと聞き、その無念さが痛いほど分かります。

中には刈取りした後の保管中の玄米も多く被害にあったとか。

一年かけてようやく出来た米が、一瞬で失われてしまう。

どれだけ辛いことか。

私たち農家は自然とともに生活をしているため、その恩恵に感謝しつつ、自然に対して畏怖の念を抱いています。

台風、大雨、日照り、高温、冷夏…

それぞれ被害を最小限にするよう努力はしますが、自然に起こることは受け入れるほかありません。

それでも今回の豪雨は受け入れがたい自然災害です。

一刻も早い復旧を願っています。


kuntan6[1].jpg
こちらは完成したもみ殻燻炭。

広げて冷ましているところです。

放っておくと炭が灰になるので広げて水をかけて消化してやります。


kuntan7[1].jpg
アップでドン。

高温で酸素が十分供給されると、完全燃焼して灰になってしまいます。

欲しいのは炭で灰はいりません。

そこで最近こんなものを作ってみました。


kuntan9[1].jpg
金属板を繋ぎ合わせて作ったシンプルなもの。

以前は風の影響で灰になりやすかったり、頻繁に様子を見に行って炭になったところに籾をかけてやったりする必要がありましたが、これだとほぼ放置したままで大丈夫です。

手間が省けたことに加え、酸素の供給量が少ないためキレイなくん炭が出来上がります。

ちなみにこの金属板は、一枚の長い板をぐるりと円筒状にして止め具で簡単に止めているだけなので、出来上がり後はその止め具を外せば、ドバーっと広げることができます。

ただ、臭いだけはどうしようもありません。

ご近所のみなさん、しばらくご迷惑をおかけします。


eiji5[1].jpg
最後にこちら。

最寄りの公園で、何やらこんなものを発見。

子供が反抗期になったらまた連れてこよう。